誰でも無料で使える便利な図書館!ライブラリカードを作ってさらに有効活用しよう

図書館サービスは、おそらくほとんどの国で基本的な公共サービスの1つだと思います。本を保管し、貸し出しするだけでなく、そのほかの市民サービスの拠点にもなります。

トロントでは、Toronto Public Library がその役割を担っています。

たくさんのサービスが無料で使える図書館は使わないと損です。ただし、ライブラリカードを持っていないと全てのサービスにはアクセスできません。例えば本の貸し出し、eBooksなどです。

というわけで、今回はトロント公共図書館についてと、持っておくと便利なライブラリーカードの作り方についてご紹介します!

トロント公共図書館について

トロント公共図書館は、オンタリオ州が管理・運営している図書館です。

一番最初のトロント図書館は1810年に設立されました。アメリカ占領期間中に図書館は略奪されていたそうですが、1813年に返却されます。

今や、オンタリオ全体で100箇所あり、蔵書数は全体で12万冊を超えます。カナダで一番大きい図書館であり、世界の中でも高い利用率を誇っているそうです!

トロントで一番大きいトロント中央図書館

サービス

主なサービスは下記の通りです。サービスが充実しているので、たくさんの人が使うのも納得できます。

  • 書籍、DVD、CD、新聞、雑誌の貸し出し
    • 貸し出し期間は、本/CD:21日、DVD/雑誌:7日、TVシリーズのDVD:14日
  • eBooks、オンライン動画、音楽の提供
  • eLearning素材の提供、オンラインでの宿題のヘルプ
  • オンラインニュース、雑誌の検索
  • 各種教育プログラム、ワークショップの開催
    • コンピュータ、科学、キャリア、ESL(無料のスピーキングクラスも開催されています)など
  • Wi-fi
  • インターネット(PC)
  • 印刷、コピー
  • ピアノルーム(見たことないけど、あるらしい)

eBookのタイトル一例。iOS、Android、Microsoftアプリにも対応しています

これらのサービスがなんと無料で使えます!

図書館の使い方

誰でも入れます。入り口にセンサーがあるので、あれ?ってなりますが、そのまま素通りして大丈夫です。

図書館の本の閲覧、Wi-fiの使用だけであれば、必要なものはありません。ただし、PCの使用、印刷/コピーサービス、その他書籍を借りる場合はライブラリカードが必要になります。

ライブラリカードの種類について

ライブラリカードは大まかに分けて5種類あります。

ライブラリカード

サービスをフルで使えるカード。 トロント市民(住んでる、働いてる、学校に行ってる、住居を持っている)である必要がある。 カードの有効期限は1年。もしその後も使いたい場合は、更新する。

住所不定の人向け

住所不定だけどトロント市民である方向けに、3ヶ月間限定で、本を5冊借りられるカード。なんとも公共事業っぽい。

市民でない人向け

トロント市民ではないけども、ある一定期間滞在していて、図書館サービスを使いたい人向けに、お金で解決する方法。 期間は3ヶ月か12ヶ月で選べる。3ヶ月の場合は$30、12ヶ月の場合は$120必要。

一時訪問者向け

本は借りないけども、一時的にPC、印刷/コピーサービスを利用したい人向け。

あとは、障害をお持ちの方向けのカードがあります。

ライブラリカード申請に必要なもの

ライブラリカード作成には、顔写真入りのID(名前の確認)と、トロントに住んでいることを証明するものが必要になります。

一つだけで満たされるもの

  • 運転免許証(もちろんカナダの)
  • オンタリオ健康カード
  • オンタリオフォトID
  • CNIB(Canadian National Institute for the Blind)ID

オンタリオフォトIDの申請の仕方については、こちらを参考にしてください!

オンタリオフォトIDを持っていない場合

オンタリオフォトIDを作ってない場合は、下記の組み合わせで申し込めます。

  • パスポート
  • 法的に認められる書類の住所(政府の書類とか、正式な領収書とか)
    • 自分で書いた住所は認められません。もしこのような書類がなければ、図書館からポストカードを送ってもらえるみたいなので、相談してみましょう

ライブラリカードの作り方

上記の必要なものを持って図書館に行きます。どの図書館でも大丈夫です。

私はというと、トロント中央図書館(Toronto Reference Library)に行きました。トロントの中で一番大きく、小さい図書館は日曜日やっていないことが多いですが、こちらは日曜日も開放されています。

トロント中央図書館の様子はこちら。

ここへは、Union駅から地下鉄1番線に乗って、6駅目の駅であるBloor-Yonge駅で降ります。駅から歩いて5分もかかりません。

図書館についたら受付に行き、カードを作りたい旨を伝えます。

「I’d like to apply for a library card」みたいな感じです。

必要なものを持っているか聞かれるので、Yesと答えて、渡します。

私はオンタリオカードを持っていたので、電話番号だけ聞かれました。

電話番号の下4桁が、PCにログインしたり、eBookを閲覧したりするときに使うパスワードに設定されました。もし変更したい場合は、その場で伝えるか、ネットからでも変更できます。

その場でカードが渡され(カードにサインを求められます)、最後にいくつか図書館サービスを使うにあたっての注意事項が案内されました。

登録は5〜10分ぐらいでした。

ライブラリカード。裏にライブラリカード番号が記載されています

サービス利用時の注意点

日本の図書館と違って、延滞料金、予約日超過料金、破損した場合に支払が必要になりますので注意しましょう。

延滞料金

大人の場合、1アイテムにつき、1日あたり¢35かかります。 最大で1アイテムあたり$14まで延滞料金が加算されます。

もし期間を延長したい場合は、ネットか電話(416-395-5505)、または図書館に行って手続きしましょう。

予約日超過料金

予約したけど、予約をキャンセルせずに受け取らず、そのまま放置した場合、1アイテムにつき$1かかります。

こちらもネットから手続きできます。

紛失、破損した場合

更新費用を請求される場合があります。

というわけで、今回はトロント公共図書館でのライブラリカードの作り方をご紹介しました。

勉強には欠かせない図書館。ライブラリカードを作って、フル活用しましょう!

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